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【住まいの処方銭】境界めぐり土地トラブルが起きたら? 今は裁判以外の解決策も (1/2ページ)

★土地を確認しよう(2)

 隣と境界をめぐって、トラブルが起きたら…。

 東京土地家屋調査士会(東京都千代田区)の広報事業部長、木下満さんは「昔は、裁判しか手段がなかった。こうなると解決まで2~3年かかるうえ、弁護士費用も必要だった。人間関係が悪化することもあった」と話す。裁判になれば、片方は「被告」と呼ばれる。裁判をきっかけに隣人との関係がこじれると、末代までその状態が続くかもしれない。

 ではどうするか。今は裁判以外の方法がある。

 その一つが、法務局の「筆界(ひっかい)特定制度」。そもそも境界には、「筆界」と「所有権界」がある。「筆界」とは、土地が登記された際、土地の範囲を区画するために定めた線のこと。一般的に「境界」といえば、これを示し、登記によらなければ変更できない。これに対し、「所有権界」は、所有者間の合意によって変更できるものだ。筆界と所有権界は一致していることが多いが、一致しないこともある。

 筆界特定制度は、法務局の筆界特定登記官と、土地家屋調査士などの資格を持った筆界調査委員が、土地のさまざまな調査を行い、もともとの筆界を特定するものだ。

 同調査士会の研修部長、味田昌也さんは「この制度を利用すれば、境界確定のために隣地の立ち会い拒否があっても境界を特定できる。裁判より費用は少なく、確定までの時間も現在では1年ほどと短い。ただし、筆界と所有権界に相違がある場合には、筆界特定だけでは解決できない面もある」と話す。

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