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【介護離職に備えよ】看過できない「ミッシングワーカー」問題 40~50代に100万人超存在 (1/2ページ)

 ミッシングワーカーという言葉をご存じだろうか。親の介護などが原因で仕事を辞めてしまい、長期間の介護期間を経たため、再び働くことができなくなってしまった人のことである。

 これを取り上げたNHKの番組によると、求職活動をしていないため雇用統計上の失業者に分類されず、その総数は103万人にもなるという。

 特に、独身中高年650万人のうちの6人に1人が無職という数字には驚いた。ただ、ある統計によれば、介護離職者の再就職率(正社員)は50%程度しかないという。介護している親の年金などで暮らし始めると、切り詰めれば生活できる場合がある。そのこともミッシングワーカーを生む原因になっているように筆者は感じた。

 とはいえ、その親が亡くなり、年金が切れたらどうなるか。仕事をしないで暮らし続けることはできない。ミッシングワーカーの将来は間違いなく大変だ。

 以前この連載でも書いたが、日本の労働人口は減少を続けている。2016年時点での労働力人口は6648万人だが、65年には約4000万人にまで減少すると予測されている(総務省「労働力調査年報」、国立社会保障・人口問題研究所)。

 その予測を踏まえれば、働き盛りの40-50代のミッシングワーカーが100万人を超えて存在していることを看過するわけにはいかないだろう。

 私は常々、介護離職をしないように備えるべきだと訴え続けているが、知人の会社でもつい最近、30代の女性が親の介護のために会社を退職した。育児介護休業法で定められている93日の介護休業をフルに使い、会社の理解を得て時短勤務などを利用していたが、結果として辞めてしまったという。

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