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【こんな時代のヒット力】『健康食』払拭し味、食感、見た目に重点 はくばく「おいしさ味わう十六穀ごはん」 (1/2ページ)

 ここ数年、レストランで「白米ですか? 雑穀米ですか?」と尋ねられることが多くなった。雑穀米がブームなのだ。

 ブームを牽引するのは、2006年に「はくばく」(山梨県中央市)が発売した「おいしさ味わう十六穀ごはん」(以下、十六穀ごはん)だ。炊飯時に、ごはんに混ぜるミックス雑穀として、国内トップシェアを占めている。

 開発は「本当においしくて、毎日食べることができる雑穀ごはんを作ることを目的とした」(商品戦略部コミュニケーション推進室、秋山真実氏)。それまでの雑穀は「健康のために食べるもので、おいしくないイメージがあった」からだ。

 そこで、見た目の美しさや食感、香ばしさなどを求め、種類や配合の組み合わせを変え、試作に次ぐ試作を繰り返した。試食の回数は1000回を超えた。そうしてたどり着いたのが、大麦、発芽玄米、黒米、赤米、黒豆、小豆、もちきび、もちあわ、たかきび、ひえ、アマランサス、キヌア、はと麦、とうもろこし、黒ごま、白ごまの十六穀だ。

 単なる16種類の組み合わせではない。たとえば、十六穀ごはんを華やかにする「黒豆」は炊いた後に型崩れしないよう製造工程で工夫するなど、ひと粒ひと粒にこだわりを持っている。

 12年にリニューアル。「野菜不足にバランスごはん」とパッケージにキャッチコピーを付けたが、これは消費者には響かなかった。「お客さまは雑穀に野菜の役割を期待していなかったのです」(秋山氏)

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