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【こんな時代のヒット力】BSE問題乗り越え…“時短レシピ”で巻き返し! エスフーズ「こてっちゃん」 (1/2ページ)

 1982年の発売から37年を迎えるエスフーズ(兵庫県西宮市)の「こてっちゃん」。ガード下の大衆酒場で供されていたホルモン(小腸)を家庭の味に広めた牽引(けんいん)役だ。韓国では大腸を「テッチャン」と呼ぶが、それが名の由来。小腸だから「こ(小)てっちゃん」だ。

 発売当時はホットプレートやフライパンでそのまま焼く・炒める甘辛い味噌味の味付けだったが、現在ではフライパンで野菜と炒めることを想定した味付けとして改良を加えている。

 同社は、そのほかに「牛もつ鍋」「牛もつ炒め」「牛もつ煮込み」と3分野でシリーズ展開。味付け牛ホルモン市場でトップシェアを占める。

 しかし、順風満帆だったわけではない。最大の危機は2003年、BSE(牛海綿状脳症)問題だ。こてっちゃんの食材である米国産牛にもBSEに感染した牛が確認され、日本は同年12月に米国産牛肉の輸入を全面禁止にした。そのため、04年5月には製造休止に追い込まれる。

 消化器官である小腸は解体後、時間がたつと残留した消化酵素で肉の分解が始まる。すみやかに洗浄・ボイル・冷凍処理を行わなければ品質が落ちてしまう。米国のパッカー(食肉用の家畜を肉と内臓に解体し、加工・卸売りまでを行う精肉業者)と長年培った信頼関係がある同社だから得られる品質だった。

 ブランド維持のため、05年1月に豚の大腸を用いた「とんてっちゃん」を発売。だが、牛もつの再発売までは2年かかった。

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