記事詳細

【トップ直撃】「飢餓を解決する」壮大な目標へ“追熟”中! タナカバナナ・田中齊太郎社長、業界初の上場も視野 (1/3ページ)

★タナカバナナ・田中齊太郎社長(35)

 猛暑の中、その男はご覧の格好で登場し、東京のど真ん中を涼しい顔で闊歩した。バナナを扱って100年を超す三重県伊賀市の老舗企業の6代目は、「バナナ業界初」の株式上場も視野に入れ、「飢餓を解決する」という壮大な目標を掲げる。8月7日の「バナナの日」に、バナナ尽くしのインタビューをご賞味あれ。(中田達也)

 --事業の内容を教えてください

 「バナナの多くはフィリピンから輸入されますが、輸入された時点では緑色なんです。それを黄色く熟させる熟成加工をしてスーパーさんなどに並べる仕事です。半分が卸売業、半分がバナナの最終仕上げをするというメーカーですね。熟成加工の業界で3位のシェアで、計算上は年に5本ぐらいはタナカバナナから出荷されたバナナを食べていただいていることになります」

 --熟成加工はどのように行うのですか

 「簡単にいうとフィリピンの気候を再現してバナナを熟させるんですね。湿度をコントロールして亜熱帯の状態を作る『室(むろ)』で5日間程度熟成しますが、温度や換気の方法で味も違いが出てきます」

 --これまで新しい取り組みを重ねてきたそうですね

 「大手商社さんの資本が入っていない独立系として差別化する必要がありました。スーパーで売られているバナナを袋に入れたり、標高の高いところで植えられているハイランドバナナの熟成加工を成功させたり。1本ずつ袋に入った『スティックバナナ』もいまでは当たり前になりました」

 --赤ちゃん向けの「はじめてのばなな」も手がけています

 「コロンビア産のオーガニック(有機栽培)のバナナを販売しています。オーガニックと普通のバナナの違いはかなり味覚に繊細な人でないと分かりにくいのですが、赤ちゃんは進んで食べるという親御さんからの声が多数ありました」

 --輸入量や消費量は

 「ピークはバナナダイエットブームがあった2009年ですが、いまも根強い人気がありますし、最も食べられているフルーツでもあります」

 --ビジネスとしてのバナナの可能性は

 「バナナをどういうときに食べるかというイメージは昔も今もあまり変わっていません。売っている場所もスーパー、コンビニ、ドラッグストアなどあまり変化がありません。ということはバナナを食べるライフスタイルに伸びる余地があると思います。東京でバナナジュースの移動販売を始めていますが、OLさんがバナナジュースを手に出社してくるようになればいいですね」

関連ニュース