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【図解で分かる「決算書」の仕組み】MTG、「シックスパッド」で成長市場の波に乗れるか

 本日は、7月10日に東証マザーズに上場したばかりのMTGをピックアップする。人気サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド選手と共同開発した「シックスパッド」など、健康・美容器具の開発・販売を手掛ける企業である。同社の実態を2018年3月中間期(2017年10月~2018年3月)の決算書から読み解いてみよう。

 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。資産に対する純資産の割合が47%であり、安全性については全く問題ない。過去の利益の蓄積である利益剰余金が多額に積み上がっているため、財務基盤は万全だ。

 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。営業利益率が18・6%。最終利益率も13・2%と収益力はかなり高い。美容ローラー「リファ」やトレーニング機器「シックスパッド」が人気で売上・利益ともに急成長している。

 最後に、キャッシュ・フロー計算書=〔3〕=を見てみよう。営業C/Fがマイナスとなっている点が気がかりだ。主な要因は在庫が増えていることにある。販売好調で在庫を積み増していると考えられるが、過剰在庫とならないよう適切な在庫コントロールが必要となるだろう。

 「シックスパッド」ブランドを使ったフィットネスジムをオープンさせるなど、新規事業にも意欲的だ。成長市場の健康・美容業界で、更なる躍進が期待できる。

 ■川口宏之(かわぐち・ひろゆき) 公認会計士、早稲田大大学院非常勤講師。1975年、栃木県出身。専修大経営学部卒。図を多用した会計に関するセミナーは会計の素人にも分かりやすいと評判。著書に『決算書を読む技術』(かんき出版)。

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