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【住まいの処方銭】大地震では「モノは倒れずにふっ飛ぶ」 家具の固定は入念に (1/2ページ)

★災害対策(5)

 地震はいつでも来る。対策は必須だ。大阪北部地震では、家具の転倒で1人が亡くなった。京都府内でも、家具の下敷きになってケガをした人がいる。

 日本防災士会(東京都千代田区)の正谷絵美さんは「大地震では、ほとんどのモノが倒れるのではなく、ふっ飛ぶと認識したい」と話す。家具は、脚が2本あるつっぱり棒でしっかり固定し、床には段ボールの切れ端を挟み、前側をあげる。この2つを同時に行うことが大切だという。

 室内で最も危険なのはキッチン。特に冷蔵庫は、そばにいるときに倒れると凶器になる。扉が開いてモノが散乱すれば、自宅避難に必要な食料を失う可能性もある。正谷さんは「冷蔵庫は大事な備蓄庫。冷凍庫の氷も飲料水として利用できる」と話す。冷蔵庫の背面上部にある取っ手にベルトを取り付けて壁に固定を。電子レンジやトースターの下にも滑り止めを敷く。食器棚は、上下で取り外せるタイプがあるが、離れやすい上下をネジで留め固定する。内部の棚に滑り止め、扉に飛散防止フィルムを貼りたい。

 包丁を使わないときはまな板とシンクに入れるクセをつけておく。まな板に載せたままにしておくと、大きな揺れで包丁が飛ぶ。大けがをしても、救急車はすぐに来ないかもしれない。

 過ごす時間が多い寝室にも注意を。家具をはじめ、モノを置かないのが基本だ。意識しにくいのがメガネ。ベッド脇に置くと、地震で飛んでしまい、行動に支障をきたす。正谷さんは「壁に紐をかけて、寝る前にそこにぶら下げるクセをつけたい」とアイデアを披露。さらに、中敷きを入れた靴もそばに置いておく。揺れが収まって歩き出すと、散乱したモノが足に刺さる可能性があるからだ。

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