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【新・兜町INSIDE】日銀ETF購入 保有コストは累計1000億円へ

 日銀の上場投信(ETF)購入には「株価形成をゆがめる」「企業経営の規律が緩む」などの批判がある。ただ、証券業界からなかなか出てこない論点がある。ETF保有の巨額費用だ。

 ETFは株式を集めた商品で、株式と同様に市場で機動的に売買できる。ただ、投信なので保有しているだけで「信託報酬」という名の費用が発生。残高の年率0・1%前後を日割で負担することになる。日銀が支払う保有ETFの信託報酬は今年中に、ETF購入開始以来の累計で1000億円を突破すると推計される。

 ちなみに日銀は金融調節として多額の国債を買い入れているが、ETFと違って保有コストはタダ。満期まで持っていれば、現金で償還される。

 運用会社幹部によると、ETFを運用するコストは「1000億円もかかるわけがない」。証券業界にとって、日銀保有の巨額のETFはお盆も正月も休みなくカネを生んでくれる利益製造マシンのようだ。日銀が保有ETFの削減に動くと、証券業界から反対論が出てくる?

 【2018年8月6日発行紙面から】