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【トップ直撃】社員の「顔写真」から“個性”の見える化を 働き方改革の先駆者「1日8時間以上は仕事しない」 カオナビ・柳橋仁機社長 (1/3ページ)

★カオナビ・柳橋仁機社長(43)

 「男の顔は履歴書である」との言葉もあったが、いまや男も女も社長も社員も顔がものをいう時代になった。顔写真が並ぶ画面で人事情報を一元管理するというサービスで成長する一方、残業を減らすという働き方改革の先駆者でもある。合理主義を徹底する経営について、「会社の顔」に聞いた。(中田達也)

 --サービスの概要を教えてください

 「企業向けのクラウド人材管理サービス『カオナビ』を提供して利用料をいただいています。人事情報の管理システムでは社員の顔写真を並べて、それぞれの写真をクリックすれば、その人の人事情報が閲覧できる仕組みです」

 --顔写真を使う利点は

 「直感的に判断できるということですね。ある脳科学者の先生とお話しした際に、人間の脳の記憶構造は、相手の名前に対して顔や身長などの属性が付いてくるのではなく、顔に付いてくる形で、名前や身長などの属性を覚えているということをうかがいました。顔は人間の記憶を引き出すキー情報ということです」

 --田中角栄元首相は人心掌握術として部下の顔と名前を覚えて呼びかけていたという逸話もありますね

 「田中元首相の話は僕も調べました。選挙区の有権者の名前と属性、お孫さんの情報まで覚えるというのは政治家全般に多いですね」

 --企業はどんな利用の仕方を

 「入社時の履歴書や職務経歴書は紙で作成していても、その後の人事情報はエクセルで管理されているなど、同じ人の情報なのにバラバラになっている企業もあります。そうした人事情報の整理に使っていただくケースが多いですね。情報が一元化できれば、顔写真をクリックするとどんな人か、何ができるのか分かるので、人材の配置や組織編成の会議にも使っていただけますね」

 --情報を幅広く利用可能に

 「人事情報が人事部でしか使われていないのはもったいないというのが元々の問題意識でした。給与や家族など機微に触れる情報は人事部の中で閉じて管理するものですが、保有する資格やキャリアに関する情報を顔写真にひもづけて利用すべきだと考えました。人事部も社長も、現場の営業部長も使えますし、クラウドサービスなので出先でも参照できるようにというのが基本コンセプトです。社員の間で使っていただくケースも増えてきました」

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