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【トップ直撃】「はじめの一歩」支えます! 将棋ソフト「ポナンザ」や「メルカリ」を動かすサーバー事業 さくらインターネット・田中邦裕社長 (1/3ページ)

 ■国のITシステム運用に寄与したい

 プロ棋士にも勝った将棋ソフトの「Ponanza(ポナンザ)」やフリーマーケットアプリで急成長中の「メルカリ」は、この会社のコンピューターで動いている。インターネット黎明期から約20年、多くのサービスやアプリの「最初の1台目のサーバー」を提供、ベンチャー企業を支えてきた。東証1部上場のネット業界の老舗企業として存在感を発揮している。(中田達也)

 --事業内容について教えてください

 「インターネットのサーバー事業をメーンにして、データセンター事業も伸びるという感じです。サーバー好きが高じてできた会社なので、サーバーに強みがあるのが差別化要因ですね」

 --強みとは

 「開発エンジニアを自社で持っているところです。全て自社で開発することで、新しいトレンドにもついて行けますし、売り上げが上がってくると利益も上がり、コスト競争力も出てきます」

 --「高火力コンピューティング」というサービスも手がけています

 「コンピューターはどんどん速くなっていますが、既存のものより10~20倍速いコンピューターを提供しようというサービスです。AI(人工知能)の処理もコンピューターの性能が高ければ高いほど成果が上がるんですね。その一例が将棋ソフトのポナンザで、当社のコンピューターで動いています」

 --速さの追求はきりがない?

 「きりがないですね。ただ、速いコンピューターになればなるほど消費電力が大きくなるという環境問題もあります。人間の脳ってすごく少ない電力で動いているんですけど、AIは大量の電気を使います。コンピューターを速くすると同時に、消費電力を下げていく研究開発が重要視されていますね」

 --現在の取り組みは

 「われわれは北海道の石狩市にデータセンターを置いています。コンピューターを冷やすコストは莫大(ばくだい)なので、気温が低いと消費電力は半分ぐらいですむんですよ」

 --IoT(物のインターネット)向けのビジネスにも取り組んでいるそうですね

 「石狩川の水位を測るプロジェクトをやっています。これまでは高額な装置を設置する必要がありましたが、IoTデバイスとバッテリー、携帯電話につながる回線さえあれば、いままで設置できなかった場所にも置くことができます。災害が起きた場合も携帯の電波さえ届けば情報をキャッチできます」

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