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【こんな時代のヒット力】肉を軟らかく、缶の形で試行錯誤繰り返し… 国分『たまごかけごはん専用コンビーフ』 (1/2ページ)

 2017年7月に発売された国分(東京都中央区)の「K&Kたまごかけごはん専用コンビーフ」がヒットしている。TKG(たまごかけごはん)に限定したコンビーフだ。生たまごに合うように味付けし、食感も柔らかい。

 1缶380円(税別)とこの手の商品としては高額だが、発売以来、累計12万缶を売り上げ、「右肩下がりの市場で2桁の数字は、予想を超えた」(マーケティング開発部開発一課、飯沼健夫氏)。

 コンビーフは「corned beef(塩漬けした牛肉)」のこと。そのままでも食べられるが、熱を加えると脂分が香ばしくなる。野菜と一緒に炒めるなど、アメリカの味の典型として高度経済成長期から1970~80年代にかけて人気の食材だった。

 しかし、現在の市場規模は年間40億円まで減少している。「主なユーザー層は50代、60代のシニア。その層も食べる回数が減っており、なんとかしないといけない」と2013年頃から飯沼氏らは検討を重ねていた。

 消費者アンケートをとると「脂が気になる」「重たい」、そして「新しい食べ方が欲しい」という反応。肉の質が向上し、レア嗜好が増えるなど、肉のトレンドと消費者の嗜好は大きく変わっている。その中で「コンビーフは“新しい何か”の発信がなく、相対的に埋没している」との仮説を立てた。

 ヒントはあった。同社が10年に発売したつまみ用缶詰シリーズ「缶つま」だ。素材だった缶詰に「そのまま食べて美味しい」という新しい価値、「つまみ」というコンセプトを付加した。

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