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【介護離職に備えよ】食べることへの意欲が落ちる高齢者…親への手料理は「無理なく、楽に」 (1/2ページ)

 猛暑も一段落し、食欲の秋も近くなってきた。ただ、高齢になると、噛んだり飲み込んだりする機能が衰える。食べることへの意欲が落ちてくることを知っておきたい。

 親と同居している弊社のスタッフが、「ウチの親はバランスよく食べていると思っていたのですが、“低栄養”と主治医に指摘されたんです」とショックを受けていたことがあった。同居していても、親がいわゆる日中独居だったりすると、昼間きちんと食べているかは把握できないのが現実だろう。

 そんな折、ある料理研究家からこんな話を聞いた。彼女は、消化器系のがんになった母親の食事をつくるため、1日おきに2時間かけて実家に通った。とはいえ、母親が食べられるのはご飯と味噌汁くらい。それも一口食べるのがやっと、という日が続いたという。

 それでも、「少しでも、母が食べたいものを」と苦心していたが、あるとき、「母にとって大切なのは『何を食べたいか』ではなく、『母親を気遣い、気持ちを酌み取ってくれる人が近くにいること』ではないか」ということに気づいた。その時から、親と長く付き合っていくためには自分の生活を犠牲にすることなく無理のない距離感を保とうと決めたのだという。

 そのうえで、料理が苦手な男性でも簡単にできるレシピとして、市販のトマトジュースやあらかじめ細かく切った肉を使う料理を紹介してくれた。「高齢の家族のケアや介護は長く続くものだから、手を抜いてもいいし、楽をしてもいい」とアドバイスもしてくれた。

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