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【AI時代の発想術】見本市「シーグラフ」で痛感…VRの現実化と技術者不足 (2/2ページ)

 VR再生機で注目したのは、ヒューレット・パッカード(HP)が発表したボックス型のVR装置だ=同〔2〕。これは映像や音に合わせて椅子とボックスが動くため、よりリアルなVR世界を体感できる。最近の映画館には、椅子が動く4D上映の劇場があるが、HPの装置は家庭用の4DVR再生機としてヒットするのではないだろうか。2020年の東京五輪もこれで見たいものだ。

 VRのシューティングゲームを楽しむ機器も登場していた=同〔3〕。手足にセンサーをつけ、背中にVR装置を背負い、ヘッドマウントディスプレーで仮想現実を投影しながら限定されたエリア内に入ると、別空間・別世界を楽しめる。そのほかにもAIを使ってVRを生成するツールや、好みの選手の視点でスポーツ競技を楽しめる視点別3Dメガネなども公開されていた。

 こうしたVR技術の進歩の一方で、VR作品を制作する優秀な制作者の人材が足りなくなっている。そのため、会場にはアップルやバンダイナムコなどの求人コーナーもあり、日本人以外のアジアの人たちが多数集まっていた。

 日本ではクリエーターの給料は安くブラックな激務だが、欧米では高額収入の職種だ。入社するのではなく、作品ごとに関わるプロジェクト型雇用も一般的なためクリエーターファーストの仕事ができる。技術職に高度な英語は必要ないから、日本人クリエーターもどんどん挑戦するべきだと思う。(プランナー・久保田達也)

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