記事詳細

【経済快説】世界に誇る制度に揺らぎ? 健康保険は「1つ」にして効率化すべし (2/2ページ)

 健康保険制度には、医療費のどの範囲までを保険の対象にするか、特に今後急速に増える高齢者向けの医療費をどうするか、健保財政とも関連して保険料率をどうするかといった問題に加えて、保険の運営主体と健康保険の運営コストの問題がある。

 筆者は、そもそも組合健保が不要だと考える。加えて、勤労者が協会けんぽ、自営業者が国民健康保険と、働く立場によって加入する健康保険が異なることに適切な根拠は存在しない。

 もともと保険は加入者の数が大きくて質的な偏りが少ない方がうまく行く仕組みだ。また、医療は全ての国民が関わる可能性を持つサービスだ。健康保険は基本的に1つでいい。さらに踏み込むなら、税制がフェアなら財源は税金100%でいい。今日の技術を使うと、複数の制度や多数の組合といった人とコストの無駄を減らしつつ健康への啓蒙(けいもう)はできるし、保険としての効率を改善できよう。(経済評論家・山崎元)

関連ニュース