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【売れないモノを売る極意】「SDGs」が秘めるビジネスチャンス 京都「宇治茶」誕生秘話に学ぶ (1/2ページ)

 環境と開発に関する世界目標のSDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)が採択されて9月でちょうど3年。2015年9月の国連サミットで「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」など17個の目標が掲げられ、2030年までの国際目標になりました。

 日本にも今春あたりから浸透しだし、よく聞くようになり、今では地域も会社も「SDGs」の大合唱。明確なビジョンを示すと世界的なブランド構築にもつながるとも言われ、「SDGsビジネス」なんて言葉も出てきました。理解できないと持続可能なビジネスパーソンになれない雰囲気です。

 そこでSDGsでビジネスを成功させるにはどうすればいいか、お手本を探ってみました。

 すると私の故郷・京都府宇治市の名産品「宇治茶」の誕生秘話が浮かび上がってきました。宇治茶といえば室町時代から800年近く売れ続けるヒット商品。SDGsの17目標に当てはめても「貧困」をなくし「健康や福祉」にも役立つなど10目標は達成しています。その昔、宇治は「非茶」と呼ばれ邪道扱いを受けて「売れないモノ」だったこともわかりました。

 話は鎌倉時代に遡ります。日本に最初に茶を伝えたのは栄西禅師。その木を明恵上人が譲り受け、最初に京都の栂ノ尾高山寺に植えました。それで高山寺のお茶が「本茶」で、宇治を含む他のお茶はすべて「非茶」とされたのです。

 さて、ここからが本題。ある日、後嵯峨天皇が宇治の平等院に立ち寄り、茶の木を植えられたため平等院に茶園がつくられました。やんごとなきそのお茶は、ありがたくいただかなければと宇治上神社の湧き水で茶をたてるようになります。ここに宇治の“高貴なお茶”が誕生し、「非茶」を卒業して「宇治茶」と名付けられました。

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