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【売れないモノを売る極意】「SDGs」が秘めるビジネスチャンス 京都「宇治茶」誕生秘話に学ぶ (2/2ページ)

 室町時代になると、足利義満がこの宇治茶の誕生物語に注目して、「宇治七名園」と「宇治七名水」を定めて一気に広めました。物語は、さらに織田信長や豊臣秀吉の逸話、江戸時代の「お茶壷道中」にもつながり、時代ごとに新しい茶の物語を生みながら今に至っているのです。

 つまり持続可能性とは「物語を生み、語り継ぐこと」ともいえるのです。確かに物語は人が動くことで生まれるのですから、それがヒットや持続可能性につながることは理にかなっています。

 だとしたらSDGsを活用して物語を紡げばいいのです。たとえば売りたい商品に「この商品で貧困をなくす」などとビジョンを設定し、POPに書いてみましょう。たちまち「世界ブランド」のように見え始め、物語が生まれるでしょう。その物語を語り継ぐ努力をすることで人が動き、新しい物語が生まれ、本当に持続可能なヒット商品になるかもしれません。

 SDGsは発想しだいでビジネスチャンスでもあるということです。

 ■殿村美樹(とのむら・みき) 株式会社TMオフィス代表取締役。同志社大学大学院ビジネス研究科「地域ブランド戦略」教員。関西大学社会学部「広報論」講師。「うどん県」や「ひこにゃん」など、地方PRを3000件以上成功させた“ブーム仕掛け人”。

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