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【バフェットの次を行く投資術】衰退業種でも投資家は大儲けする 「負け組の中の勝ち組」は優良企業に (1/2ページ)

 過去数十年間、米国のたばこ産業は衰退業種の筆頭であると考えられていた。米国では「禁酒法」など常軌を逸した反対運動や規制が多かったが、日本よりも早くからヒステリックな高まりを見せた嫌煙権運動だけではなく、異常ともいえる懲罰的賠償による天文学的数字の負担などによってたばこ産業は息も絶え絶えであると思われていた。

 ところが、その間にたばこメーカーに資金を投じた投資家は大儲けすることができたのである。一番大きいのは嫌煙権運動の恩恵である。値上げをすればするほど拍手される商品など、たばこ以外には見当たらない。価格をどんどん引き上げることによって、たばこメーカーは莫大(ばくだい)な利益を得ることができたのだ。

 また、値上げや嫌煙権運動によっても、予想されたほどには喫煙者が減らなかっただけでなく、経済力をつけてきた中国など新興国での喫煙需要の高まりさえあった。もう一つ見逃せないのは、たばこメーカーの株価が低迷したおかげで、配当を再投資した場合、たくさんの株式を購入できたことである。

 欧州のように1箱1000円以上という値段にはできそうもない日本を基盤とするJT(2914)だが、現在の売り上げの約6割が海外市場であり、今後注視すべき企業である。

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