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【こんな時代のヒット力】“ありそうでない”に着目、SNSで用途拡大 エスビー「きざみ青じそ」 (1/2ページ)

 マーケティングの用語に「インサイト」という言葉がある。消費者自身も気付いていない、当たり前のことと見過ごしていた心の奥底にある本音のことである。

 2018年3月発売の「きざみ青じそ」は、おなじみの青じそをチューブタイプにした、ありそうでなかった新ジャンルのチューブタイプの薬味調味料。「販売計画の10倍を超える売り上げ」(マーケティング企画室商品企画ユニット、大町政幸氏)だ。

 開発のきっかけは17年発売の「きざみパクチー」。パクチーブームの波に乗り、「一般家庭で使っていなかった薬味なのに想定外のヒット」(大町氏)となった。

 その第2弾を検討するなか、青じその市場がニンニクに匹敵する年間150億円の大きな市場であることに気がついた。ニンニクはチューブ調味料の定番。「生鮮食品として同じ需要があるのなら、チューブにしても可能性があるのではないか」。調べると「まだチューブ化されていない空白地帯だった」(大町氏)。

 青じそはスーパーの店頭で10枚1束90円ほどで売られている。特にチューブ化の要望はないが、深く聞いていくと「生鮮は刻むのが面倒」であり、「日持ちがしない」「1パックの枚数が多い」「使い切れない」という不満があった。「インサイトの発見だと思った」と大町氏は言う。

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