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大塚家具とスルガ銀行の“崖っぷち”決算 セールも焼け石に水、強引な融資のツケに

 最大80%引きセールという仰天の一手で資金集めに奔走していた大塚家具。14日発表した2018年1~9月期決算は、それでも純損益30億円の赤字で1~9月期として赤字は4年連続となってしまった。“かぐや姫”(大塚久美子社長)の崖っぷち状態は一向に解消できないでいる。

 決算短信には6月中間決算に続き、将来的に事業が続けられなくなる恐れがあることを示す「継続企業の前提に関する重要な疑義」の注記が付いた。抜本的な経営再建策について「具体的に交渉を進めている」としているが、関係者によると、複数の提携先候補が久美子社長の経営責任などを巡って折り合いが付かず、すでに交渉のテーブルを離れたという。

 業績の低迷は深刻で有価証券などの売却を重ねて手元資金を確保してきたが、現金化できる資産も残り少なく、企業価値の毀損が進んでいる。

 スルガ銀行は強引な融資のツケがやはり大きかった。18年9月中間連結決算は、純損益が985億円の赤字。シェアハウス投資を巡る不正融資問題などで焦げ付きに備えた貸倒引当金が膨らみ、前年同期の211億円の黒字から赤字に転落した。

 スルガ銀は不正融資の損失処理に一定のめどを付けたと強調するが、不動産投資ブームの一巡で、アパートなどの家賃下落が本格化するとの観測もあり、返済に窮する物件オーナーが続出し、追加損失を迫られる懸念がくすぶる。有国三知男社長は、報酬の30%を臨時株主総会まで返上する意向を示しているが、それで済みそうにない。

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