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【新・兜町INSIDE】マイナス金利政策終了 最速で来春…最有力は20年9月

 日銀による現行のマイナス金利政策はデフレ脱却を目指した「奥の手」。永続的な政策でないことは日銀も認めている。金融市場で広がる正常化スケジュールは最速で来春、最有力シナリオは2020年9月だ。

 銀行など機関投資家や証券会社が参加する金利先物市場の取引データでは、短期金利がゼロになるのは再来年8月末。東京五輪の後、パラリンピックの熱戦が展開されている頃に相当する。前年の消費税率引き上げの影響が一巡する頃でもある。

 一方、最速では来年4月。平成の元号のうちに「デフレ退治」にひと区切りをつける象徴的な意味合いは強いが、狙いはそれだけではなさそうだ。

 来年4月下旬に始まる2018年度決算発表では、マイナス金利で融資の利ザヤを失った地方銀行の経営悪化が覆い隠せなくなる公算が大きい。体力回復のメドが立たない銀行は預金者保護の観点から融資残高の削減など「守り」に走らざるを得ない。マイナス金利の弊害に世の関心が集まるタイミングで政策変更というわけだ。

 【2018年11月09日発行紙面から】

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