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【新・兜町INSIDE】日銀、こっそり「出口」へ…国債購入を急減

 日銀が国債購入額を減らしている。賛否両論ある金融緩和政策の「出口」へ、宣言のないままこっそり歩を進めている形だ。

 日銀は銀行などから国債を大量に買い上げ、代金を銀行に渡す形で市中に資金を供給している。今月、満期まで1~5年の国債の購入回数を5回から4回に減らした。このままのペースで購入を続ければ、11月は累計で6兆円台半ばにとどまり、3カ月連続の7兆円割れとなる。

 追加金融緩和前の2014年10月の購入額が6兆7300億円だった。数字の上では11月の市中への資金供給量は追加緩和前に戻ることになる。

 追加緩和を決めた際、黒田東彦(はるひこ)総裁が記者会見で身ぶり手ぶりを交えながら大々的に発表した経緯がある。このため、資金供給量を元の水準に減らす際にも何らかの声明が出てもよさそうだが、日銀は音なしの構えだ。

 株式市場関係者の間では、「10月以降の日経平均の急落は、日銀の資金供給減額から『緩和終了』を感じ取った海外ファンドの売りが原因」との見方もある。

 【2018年11月19日発行紙面から】

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