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【トップ直撃】25年連続黒字の秘訣は…社員を大事にする「進化した日本的経営」 日本レーザー・近藤宣之会長 (3/3ページ)

 【アベノミクス】経営について話を聞きに来る国内外の企業関係者も多いという。「韓国の中小企業は危機感を持っていて、私の本を読んだビジネスマンが団体で話を聞きに来ることが何度もあります。僕のような経営者の言葉は新鮮に聞こえるんでしょうね」

 韓国で開かれたシンポジウムに参加した際、アベノミクスの指南役の一人、内閣官房参与の浜田宏一氏も同席していた。「私が講演で、円安にもかかわらず黒字を維持したと話すと、浜田先生に『アベノミクスのせいにしないで乗り越えたという話に感動した』とえらいほめられましてね。終わってからも握手を求められました」

 【英語】全社員に英語能力テスト、TOEICの受験を義務付けており、500点以上取らないと正社員になれない。「TOEICは英語のテストというだけではなく、2時間に200問集中する必要があります。タイムマネジメント能力や情報処理能力という面も重視しています」

 【笑顔】社内では笑顔を絶やさない。「会社でよほどのヘマをしても怒鳴られることはありません。トップがニコニコしていないと社員が心を閉ざしますよね。言いたいことを言わせて、自分で気がつかないと、人間は変わりません」

 【スポーツ】学生時代は競技スキーに打ち込んだ。ゴルフのベストスコアは米国で77、日本では79。ホールインワンは米国で1回、日本で1回。最近買って気に入っているのが、ヘッドが円筒形のパター。

 【会社メモ】レーザー・光学機器輸入専門商社。本社・東京。1968年創業、2007年MEBO(経営陣と従業員による買収)で日本電子から独立する。17年度の売上高39億円。社員60人は全員が株主。

 ■近藤宣之(こんどう・のぶゆき) 1944年3月9日生まれ、74歳。東京都出身。慶應義塾大学工学部電気工学科卒業後の68年、日本電子入社。84~92年、米ボストン駐在、89~92年、取締役米国支配人、93年、取締役国内営業担当を経て94年、日本電子の子会社だった日本レーザー代表取締役社長に就任する。18年から代表取締役会長。近著に『社員を「大切にする」から黒字になる。「甘い」から赤字になる』(あさ出版)。

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