記事詳細

【介護離職に備えよ】「こんなはずじゃなかった…」サ高住の“ミスマッチ” (1/2ページ)

 前回、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で起きた事件について触れたが、事件と同時期にサ高住に住む70代の男性からの投書が、ある新聞に掲載されていた。「現在入居しているサ高住は、(入所後に)施設の方針が変わったようで、介護が必要な人が増えており、自分のように自立した入居者がいなくて戸惑っている。今さら転居する資金もないし、周囲と話が合わず、毎日がつまらない」というものだ。

 このような事態は今後増えてくるだろうから何とも言えないが、一概にサ高住側の運営者が悪いと決めつけることはできない。

 もちろん、このサ高住がどんな営業をしていたかは投書だけではわからないが、もともとサ高住は自立している人から介護度の軽い人までに向けた住まいとして始まった制度だ。運営者側がそうした説明をして入居者を募集し、その後に方針を変えて介護度の高い人を積極的に受け入れるようになったのだとしたら、「こんなはずじゃなかった」と思っても無理はないかもしれない。

 一方で、投書した男性が入居時にサ高住という住まいの仕組みをちゃんと理解していたのかにも疑問は残る。

 高齢になれば身体機能が衰えることは否めない。個人差はあるにしても、すべての人がいずれは老いる。だとすれば、今は元気でもいずれ介護が必要になるのだから、介護が必要になっても住み続けることのできるサ高住になってよかったと前向きに考えることもできるのだ。

関連ニュース