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【定年後の居場所】“ピンク・レディー効果”を目指せ! 在職中から会社の外に「もう一人の自分」育てる (1/2ページ)

 10月17日付の朝日新聞のオピニオン欄に、〈二足のわらじ 広がるか〉という特集記事が掲載された。政府が進める働き方改革で、会社員の副業禁止の緩和が取り上げられていたが、《副収入、スキルの向上、自分らしい生き方……。そんな美しい誘い文句だが、本当に「二足のわらじ」は広がるのか?》という課題意識に基づいた記事だった。

 私自身は従来から、定年後の準備のためにも会社員以外の「もう一人の自分」を創る活動を50代から始めた方がよいとずっと主張してきた。副業禁止の緩和には基本的に賛成である。実際に私は50歳から会社員とフリーランスの二足のわらじをはいてきた。

 この記事では、私とネット小売りを主に手がけている会社の社長、女性小説家の3人の見解が掲載されていた。その中では、さまざまな職場を舞台に小説を執筆されている小説家の朱野帰子さんの見解にとても興味を引かれた。

 《一つの会社のために自分のすべてを捧げるのではなく、他にも打ち込める仕事があることは、心の支えになりました/副業という考え方には、女性の方が順応しやすいのかもしれませんね。子育てをしながらの仕事は、本業が二つあるようなものです》

 会社の仕事中心で働いている人は、表面的には力強いように見えても、一本足で立っている姿は思ったよりも不安定だと私は思ってきた。その意味で、本業が2つという朱野さんの見解はわが意を得たりという気持ちだ。会社の仕事と作家業、会社の仕事と子育てというように二本足で立つことが、自立や安定につながるのではないだろうか。一本足のまま定年退職してしまうとバランスを失い、立つこともできなくなる恐れがある。

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