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【介護離職に備えよ】終活ブームで「墓じまいトラブル」勃発!? (1/2ページ)

 先日、新聞に目を通していて驚いた。90歳の女性が、両親が眠る先祖代々の墓を弟の妻(どちらも故人)の弟妹が「墓じまい」として撤去・更地にしていたことから、慰謝料などの損害賠償を求めて提訴したというものだ。

 弟妹から事前の相談はなかったため、精神的なショックを受けたことが提訴の理由だという。

 これはレアケースだろうが、親族間でのさまざまなトラブルは後を絶たない。特に今回のケースは、昨今の「終活ブーム」で「墓じまい」という言葉が一人歩きしていることへの警鐘と受け止めたい。

 葬儀やお墓については日本人独特の思いがある。中でもお墓は命のつながりを感じさせ、先祖をしのぶよりどころとなるものだ。関係する親族も多いことから、終活ブームに乗って独断で墓じまいを決めてしまうと、後々トラブルを引き起こす種にもなりかねない。

 以前取材した仏具メーカーによると、田舎にある先祖代々の墓を自分の代でなんとかしたいという相談が増えてきているという。結婚していなかったり、子供がいなかったりする人が増え、核家族化がいっそう進んだ影響もあるようだ。

 その場合、墓を撤去するのか、子供の住まいの近くに移転するのか、移転するなら墓地なのか納骨堂なのかといった具合に選択肢はたくさんあり、相談内容も多様化しているという。

 現代の生活スタイルに合った形にするのはもちろん必要なことだが、完全に墓を撤去するという手段は関係する親族とよく話し合ってからにしてほしいと前述の仏具メーカーの担当者は話していた。

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