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【シニアライフよろず相談室】海洋散骨 「自然に還る」…多様化する遺骨の行き先 (1/3ページ)

 「私が死んだら遺骨は海にまいてほしい…」

 海洋散骨は、全国で年間1万件ほど行われている葬送方法です。ひと昔前までは、人が亡くなり火葬された後は、墓地に埋葬されるのが当たり前でした。しかし、核家族化・少子化が進んだことで、特に都市部でお墓の取得や維持・継承に不安を抱えている人は多く、遺骨を自宅に置いておく手元供養や継承者を必要としない永代供養墓などを選択する人が増えました。遺骨の行き先は年々多様化しているのです。

 中でも海洋散骨は、「自然に還る」「自由になれる」といったイメージも手伝い、選択肢として考える人が増えています。海が好きな人、海を仕事場にしていた人、お墓の継承者がいない人、家族関係が複雑な人、海外生活が長かった人など、さまざまな方々からお問い合わせをいただいています。

 散骨の法解釈としては、「刑法の遺骨遺棄罪や墓地埋葬法に反するものではなく、死者を弔う祭祀(さいし)として国民感情に配慮しつつ相当の節度をもって行うならば違法ではない」という考えが定着しており、個人の自由な判断に任せられているといえます。ただし、誰でもどこでも散骨ができるというわけではありません。

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