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【売れないモノを売る極意】万博開催決定も市民は疑心暗鬼… 起爆剤はやっぱり「大阪名物のアレ」!? (1/2ページ)

 2025年大阪万博の開催が決定しました。そのニュースは、深夜に道頓堀で狂喜する市民の姿とともに「大阪は歓喜に包まれています!」と全国に報じられました。

 しかし実際に大阪に住んでいる私には「うれしい」といった声は聞こえてきませんし、盛り上がる雰囲気も感じられません。むしろ「万博? また税金取られるの?」などと戸惑う声の方がたくさん聞こえてきます。

 ■市民盛り上げろ

 もちろん万博が地元活性化の起爆剤になり得ることに間違いはないでしょう。ただ大阪は中小企業と商人のまち。長い間、政治家や大企業の「東京一極集中を是正し、大阪に活気を取り戻そう」といった声に振り回されて、実際には税金の負担や生活圏の侵害を強いられてきたので、今さら「55年前の夢よもう一度」と言われても実感が湧かないのです。

 よってこのままでは、大阪万博は市民に受け入れられないまま、権力者とお金持ちだけが喜ぶイベントになりかねません。それは“庶民のまち大阪”の魅力を壊すことにもつながります。そこで、このコラムでは万博を地元市民に「売る極意」を考えてみたいと思います。

 そもそも市民が万博に気乗りしない背景には、半世紀にわたり累々と積み重ねられた「大阪の負けの歴史」があります。

 万博の会場となる「夢洲(ゆめしま)」の隣には「08年の夏季オリンピックを大阪に呼ぼう」と目論んでつくられた「舞洲(まいしま)」があります。今はスポーツ施設などが造られていますが、五輪の夢を見て市民の税金をつぎ込んだ記憶だけが残っています。20年夏季五輪が東京に決まった時には「やっぱり大阪はダメやなぁ」と自虐的な気分に陥った市民は少なくありません。

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