記事詳細

【こんな時代のヒット力】一般向け進出のきっかけは「防水防寒スーツ」 ワークマン「WORKMAN Plus」 (2/2ページ)

 そこで同社は16年、アウトドアの「Field Core」、スポーツウエア「Find-Out」、レインウエア「AEGIS」の3ブランドを立ち上げた。

 作業着などの市場は約3000億円で6割は法人向け、ワークマンは残り4割の自営業向けなどに特化したビジネスモデルだ。しかし、「市場は国内1000店舗、1000憶円が限度。そのため“次”を模索していた」と同社事業部部長、佐藤浩史氏は言う。同時に「ワークで培った高機能、高品質を皆様の日々に提案していきたいという思いも生まれ、開店を決断した」。

 しかし同社は一般向けの販売経験がないため、現場ではヤッケと呼ぶ薄い上着をウインドブレーカーと表示し直すなど、専門用語を一般向けに“翻訳”しなければならない。安い理由も説明しなければならない。「商品をどのように打ち出していけばいいのか、まだまだ模索中」(営業企画部販売促進グループ、牧野純子さん)だ。

 溶接作業用の皮の手袋をキャンプ用に代用するなど、「想定外の使い方をお客さまから教わることも多い」(佐藤氏)といい、使い方を発見するワクワク感も消費者に人気だ。

 同社には使用する現場のプロたちの声を聞き、改善を重ねるという伝統がある。ワークマンプラスも、一般ユーザーの声を聞きながら改善を重ね、3年以内に100店舗の開店を予定している。(村上信夫)

関連ニュース