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【新・兜町INSIDE】「物価すぐ変わらない」日銀総裁が開き直り?

 日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁が7日、衆院財務金融委員会に出席し、年2回の半期報告に臨んだ。黒田総裁は「時々の金融政策によって物価がすぐ変わることはない」と、物価上昇2%の目標を達成できないことに対し、開き直りとも受け取れる答弁をした。

 黒田氏は今年4月に1期5年の任期を終え、現在は日銀総裁では約半世紀ぶりの2期目。就任以来、資金を大量供給する大規模金融緩和を続ける一方、デフレ脱却について、短期的には金融政策が物価に働きかけ、長期的には構造改革など政府による成長促進策が重要だとする日銀と政府の「役割分担論」を示してきた。

 黒田体制発足から6年目だが、市場では「黒田バズーカ」は死語となる一方、日銀は物価2%上昇の達成目標時期の公表を止めてしまった。このため、市場関係者の評価は「黒田氏は金融政策の即効性を否定し、責任回避に動いた」(銀行系証券)と散々だ。

 黒田氏は来春で就任7年目。「その時々の金融政策」と呼ぶにはあまりに長い量的緩和策をどう検証すべきか頭の痛い問題だろう。

 【2018年12月10日発行紙面から】

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