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【トップ直撃】福島には“本場”のフラがある! 映画「フラガール」のヒットで全国銘柄に 常磐興産・井上直美社長 (1/3ページ)

★スパリゾートハワイアンズ運営、常磐興産・井上直美社長(68)

 福島県いわき市の常夏の楽園、スパリゾートハワイアンズは、ハワイの観光関係者も参考にしているといい、いまや“本場”と化している。炭鉱閉山という悲劇と「フラガール」の華やかなダンスが切っても切り離せないように、銀行出身の経営トップも、大胆な経営手腕と芸術家としての緻密な側面は表裏一体の関係にある。(中田達也)

 --2006年公開の映画『フラガール』の影響はいまも大きいようですね

 「インパクトがありましたね。映画が大ヒットしたのは10年以上前ですが、従来は東北と首都圏が主戦場だったのが、全国銘柄になりました」

 --11年の東日本大震災後、どのように立て直しましたか

 「震災で借入金がだいぶ膨らんでいたので、13年の社長就任以来、財務内容の改善を優先してきました。カネは使えないけど知恵を使おうということで、ハワイアンズが持っているコンテンツを商品化したり、効率化や業務プロセスの見直しをして無駄を省きました」

 --どんな取り組みを

 「以前はホテルのチェックインは午後1時半だったんですが、送迎バスは1時に着くので、お客さまは荷物をいったんクロークに預けてフラガールショーを見に行く流れでした。これを1時チェックインに変えることでクローク業務がなくなりました。ただ、前のお客さまのチェックアウト時間は変わらないので、30分を縮めるために掃除など業務プロセスを現場で見直し、6カ月かけて実現しました」

 --女性の活躍にも力を入れているそうですね

 「元が炭鉱ということもあって男の世界だったわけですが、女性のお客さまも多いので、従来以上に女性目線を入れていかないといけないと考えました。最初は『社長本気か?』という感じでしたが、商品の並びも変わり、お客さまからも随分良くなったねとほめていただけます」

 --インバウンド(外国人観光客)も増えていますか

 「全国的に多くなっていますが、東北は震災の影響もあって伸び率は一番低いんです。福島ということになると原発事故をめぐる風評もあって弱い面があります。ただ、現場で観察していると外国人のお客さまがじわりじわりと増えていると思います」

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