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【トップ直撃】福島には“本場”のフラがある! 映画「フラガール」のヒットで全国銘柄に 常磐興産・井上直美社長 (3/3ページ)

 【銀行マン】富士銀行(現みずほ銀行)時代は、「金融の専門家というより銀行に勤めたサラリーマンという感覚でした」と振り返る。

 入行店は新宿支店だったが、本店勤務が多く、調査部や大蔵省出向、大企業担当の営業、組合の専従、人事部次長などを務めた。

 「武蔵小杉の支店長をやっていたら、人事部長から『山一証券がたいへんなことになっている』と電話がかかってきました。日銀特融の責任者になれと言われ、自主廃業の翌日から半年間、お手伝いをしました。その後はみずほの統合があって、関連会社同士をくっつける仕事をしていました」

 こうした経験がいまの仕事でも生きているという。「常磐興産に来たとたん、問題点もリスクも分かりました。銀行も常磐興産もある意味では同じサービス業ですから」

 【銅版画】銅版画は大学に入る前から始めた。「駿台予備校の近くに文房堂(ぶんぽうどう)という画材屋さんがあったんです。空き時間に、そこで道具をそろえてハウツー本を読み、独学で始めました」

 子供が生まれてからは遠ざかっていたが、「山一が破綻したころ、自分の人生のインプットとアウトプットがひっくり返り、自分の中がスカスカになった感じがありました。なにかやらないと崩壊するという感覚があって、銅版画の教室に申し込みました」。

 最近の製作は寝る前に15分。「細かい作業で疲れるので、枕元において寝転がってやります」

 【マラソン】中学校では短距離の100メートルの選手。マラソンはみずほ情報総研当時、東京マラソンに当選したことをきっかけに始めた。「初フルマラソンは5時間40分。そこから月に1回10キロかハーフ、年に1、2回はフルマラソンをやるようになりました。最近ではいわきサンシャインマラソンで10キロ走っています」

 【酒】「日本酒が一番好きですが、妻には飲み過ぎないよう言われています。いわきの『又兵衛』というお酒が有名です」

 【会社メモ】スパリゾートハワイアンズの運営や、燃料商社事業を手がける。本社・福島県いわき市。1884年磐城炭礦設立、1944年、磐城炭礦と入山採炭が合併し、常磐炭礦に。66年常磐ハワイアンセンターの営業開始。70年東証1部に上場し、商号を常磐興産に変更。90年常磐ハワイアンセンターの名称をスパリゾートハワイアンズに変更する。2018年3月期の連結売上高290億円、最終利益8億円。連結従業員数659人(18年3月末時点)。

 ■井上直美(いのうえ・なおみ) 1950年11月6日生まれ、68歳。東京都出身。東京大学経済学部卒業後の74年富士銀行(現みずほ銀行)入行。2005年常務執行役員、07年常務取締役を経て08年みずほ情報総研専務、10年取締役社長に。13年常磐興産に顧問として入社、同年6月から代表取締役社長に就任。いわきまちづくりビューロー会長、在福島サモア独立国名誉領事も務める。

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