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【新・兜町INSIDE】動かぬ為替…大口円売りマネーの正体は?

 今秋以降、乱高下を繰り返す日経平均株価をよそに、為替市場は円高に進まず、動きが止まってしまったようだ。背後には円売りを進める大口投資家がいて、市場では「国内年金基金や生命保険会社が米国債を購入するため、円売りを続けている」との見方が強い。

 日経平均は10月2日に2万4448円のバブル崩壊後の最高値を付けた後、一時、2万1000円割れの水準に急落。その後も上下どちらにも大きく動いている。

 従来なら株安と円高はセットでやってくるのが定番だったが、ドル円相場は今年9月11日以降、1ドル=111~114円の狭いレンジに閉じ込められている。米国と中国の対立激化など海外発の悪材料が出たときでも、円高はほとんど進んでいない。

 円高を阻止しているのは、国内からの根強い円売り圧力だ。米国は景気回復に合わせて利上げを続けてきたが、成長鈍化の兆候が見えてきたことから、早ければ来年前半にも利上げ打ち止めが予想される。10年物米国債の金利は足元の約3%が天井とみられ、今が買い時ということだろう。

 【2018年12月17日発行紙面から】

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