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【新・兜町INSIDE】「リンク債」再び登場 相場急落リスクを警戒

 19日のソフトバンク上場が低調に終わり、相場の先行きが怪しくなってきた。こうした中、かつて株価急落の予兆として恐れられた仕組み債が発売され、市場関係者の不安を呼んでいる。

 売り出し中なのは特定銘柄の株価水準によって償還条件が変わる「リンク債」と呼ばれる商品。債券の一種だが、購入時点では満期償還額は誰にもわからない。

 期間は約1年半で利率は5・5%と高い。一方で、ユニクロを展開するファーストリテイリング株式の終値が1度でも運用スタート比で3割下落すると「ノックイン」と判定され、償還額はファーストリテイリング株の償還5営業日前までの値下がり率だけ目減りする。やや複雑な商品だが、元本が減るリスクと高い利率が併存する真っ当な運用手段である。

 償還条件の決定に選ばれたファーストリテイリング株は日経平均への影響力が最も大きい。仮に6万円から30%下落すれば、それだけで日経平均を778円も押し下げる威力がある。プロの間では、相場急落リスクが意識されているということか。

 【2018年12月21日発行紙面から】

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