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【トップ直撃】幅広い分野で「一等賞」へ! 素材、技術力を前面にブランド展開を重視 アキレス・伊藤守社長 (1/3ページ)

★アキレス・伊藤守社長(64)

 子供の運動会の強い味方「瞬足(しゅんそく)」などシューズのイメージが強いが、実は住宅資材や電子材料、生活関連製品などの事業を手がけている。研究畑出身で営業経験も持つトップは、自社の素材や技術力をブランドとして打ち出す戦略だ。幅広い分野で「一等賞」に輝けるか。 (中田達也)

 --シューズが有名ですが、主力事業はほかにもありますね

 「たとえば寝具用のウレタンでは40%以上のシェアを持っています。ウレタンについてはわれわれを含めて大手が5社ありますが、強みは生活雑貨ですね。スーパーで販売しているイクラのパックの下に敷いてあるウレタンとかスポンジたわしとか、身近な製品も作っています。供給先が全国にあるので、加工拠点を全国に設けて素早く供給しています」

 --水害の際の救助などで使われるゴムボートもアキレス製が多いそうですね

 「われわれが8割ぐらいのシェアを占めています。特に官公庁では強いですね。住宅などの壁紙も大手に提供しているほか、断熱材などでもアキレスブランドを手がけています。アキレスというと、米国ではシューズではなくゴムボートのメーカー、欧州でもボートやビニールフィルムの会社としてのほうが知られていますね」

 --自社ブランドでの展開は

 「これまであまり表には出てこなかったので、お客さまにアキレスというブランドを認知していただく活動をしています。自社の強みを生かすためにも、寝具も自分たちのブランドで提案し始めました。歌舞伎でいうと、全身黒い衣装で顔を隠している『黒衣(くろご)』から、顔を出して役者の手助けをする『後見(こうけん)』のような存在になりたいと考えています」

 --シューズ事業の現状は

 「最大の課題は3年間赤字が続いているシューズ事業を回復させることですね。為替が円高になった時期に海外に生産工場をシフトしたこともあって、デザインや品質管理を手がける商社的な立場になり、自社の強みを発揮できない面もありました。事業は全体の15%程度の規模なのですが、アキレスはシューズの会社というイメージが強いので、もう一度、自分たちの技術を取り入れようとしています」

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