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【こんな時代のヒット力】映像エンジンの小型化成功で人気加速 キヤノンマーケティングジャパン「EOS Kiss M」 (2/2ページ)

 さらにいまは、スマートフォンで日常を撮影してSNSに投稿したり共有することが当たり前となっている。インスタグラムでは写真の美しさやこだわりまで楽しむようになった。

 そのためEOS Kiss Mには「指先一つ、スマホのような操作性」に加えて、撮影した写真をスマホに自動転送する機能もつけた。そのうえで高速AF(オートフォーカス)や高速連写などを進化させ、スマホではできない繊細で美しい描写力、こだわりのシーンに対応する機能を充実させた。しかも、「専門用語ではなく、分かりやすい言葉を使い、カメラ上で機能を説明するなど細部に至るまで気軽に扱いやすくなっている」(和田氏)。

 技術面では、レンズや撮像センサーから取り込まれたデータを美しい画像に生成する映像エンジンが飛躍的に進化している。扱う情報量が増えると消費電力が高くなり大型になるが、情報量を増しつつ小型化するという矛盾するテーマに挑戦し、新エンジン「DIGIC8」を開発した。

 その反響は大きく、発売と同時にホームページへのアクセスは急増した。女優、竹内結子が出演するCM「Kiss is my life」も話題となり、人気に拍車をかけた。

 同社は製品発表会で「ミラーレスカメラでトップシェア獲得を目指す」と宣言。EOS Kiss Mはそれを実現し、勢いは加速している。(村上信夫)

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