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【AI時代の発想術】学歴、貧富の壁を打ち破る「AI現実化」の到来 (1/2ページ)

 「AI(人工知能)の時代が到来する」といった期待の時は終わり、今年の世界は「AIの現実化」へと舵を切る。洞察力のある経営者たちはすでに、自社の経営にAIをどう使っていくべきかを検証し始めている。

 超高速の次世代通信規格「5G」でAIとスマホがつながるのは間近だ。AI搭載スマホを持つユーザーの消費行動を予測するマーケティングも始まった。AIを駆使したベンチャー企業が、旧組織型の企業の消費者を奪って急成長することが予想される。

 そもそも消費者の側もネットとSNS、スマホの登場で大きく変化している。スマホと、その画面内に広がるSNSは、ユーザーの年齢差を無意味化した。SNSの相手が偉い人だろうと貧しい人だろうと、職業やこれまでのキャリアがどうであろうと無関係に、ユーザーは交流ができる。不登校の中学生と国立大の優秀な学生が何の遠慮もなく意見交換できる世界だ。SNSは学歴差をも無意味化したのだ。

 以上は、現在の日本国内の状況である。これにAIと海外のユーザーという要素が加わると、どうなるだろうか。

 私は昨年12月、ミャンマーとカンボジアに10日間ほど滞在し、AI搭載スマホが開発途上国に普及すると何が起きるかを検証してきた。

 途上国というものの、両国の若者のほとんどはスマホを片手に学生生活を送っている。旅行ガイドはスマホでお客さんと連絡を取り合っている。Wi-Fiも至る所でつながる。貧富の差があろうとなかろうと、スマホを中心としたネット社会は世界中に平等に普及しているのだ。

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