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【売れないモノを売る極意】紅白で大注目! 米津玄師が歌った美術館の“逆転秘話” (1/2ページ)

 早いもので1月も第3週に。つい先日、初詣で「大吉」を引いて「今年は良いこと、起こりそう」とワクワクしたのに、もう仕事の壁にぶちあたって…という方は少なくないかもしれません。

 しかし月並みな言葉ですが“ピンチはチャンス”なのです。そのお手本は探せば結構見つかるもの。昨年末のNHK紅白歌合戦で米津玄師さんが大ヒット曲「Lemon」を歌った舞台がそのことを証明してくれました。幻想的なろうそくの光に照らされた長い階段と、ぼんやり浮かび上がる礼拝堂の名画…番組では米津さんの故郷・徳島県の美術館としか紹介されませんでしたが、私には一目でわかりました。世界初の陶板名画美術館「大塚国際美術館」。私にとっては約20年前のオープン当初にPRを仕掛けた、忘れられない美術館です。

 当時は、世界の名画を2000年後の未来へ遺すという陶板名画の価値がなかなか理解されませんでした。それどころか「名画のコピー」と軽くあしらわれることが多かったため、正しい理解とイメージを促そうと、私たちはあの手この手でPRを仕掛けました。しかしいくらアピールしても人々が抱く印象を変えることはできず、私は手応えを得られない虚無感に苛(さいな)まれてしまいました。

 そんな折、美術館のマーケティングを担当されていた女性が「理解されないなら、それを武器に変えればいいじゃない」と言い放ったのです。名画のコピーと軽く見られるなら、コピーにしかできないことで勝負するという意味です。具体的には“丈夫で壊れない特性を生かした、陶板名画ならではのダイナミックな舞台演出”を指していました。そして美術館を舞台に世界的名画を演出に生かす、陶板名画ならではのイベントが行われるようになったのです。

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