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【こんな時代のヒット力】必要な分だけ解凍して使える“常備肉” ニチレイフーズ「切れてる!サラダチキン」 (1/2ページ)

 冷凍食品の売り上げが伸びている。2011年の東日本大震災で冷凍食品を食べた消費者が、そのおいしさを見直したことがきっかけといわれる。餃子、空揚げといった調理品が大きく伸長しているが、肉類や野菜・果実などの「冷凍素材」も注目されている。

 先駆けとなったのは18年3月にニチレイフーズ(東京都中央区)が発売した「切れてる!サラダチキン」である。コンビニなどで人気のサラダチキンの冷凍素材版だ。

 開発を担当した家庭用商品部家庭用商品グループリーダー、松田大資(だいすけ)氏は、「3年前から構想していた」という。低温冷蔵のチルドと違い、冷凍食品は必要な分だけ解凍して使うことができ、長期保存も可能だ。「冷凍食品メーカーだからこその常備肉の発想」(松田氏)である。欧米では冷凍肉、野菜など調理素材型の商品が多いが、日本では3分の1程度。弁当のおかずや炒飯など完成された調理品が中心だ。松田氏は「サラダチキンで新しい冷凍食品の使い方を伝えることで、市場が大きくなる可能性がある」と考えた。

 今でこそサラダチキンの鶏むね肉は脂肪分が少ないと人気だが、それまでの日本ではジューシーなもも肉の人気が圧倒的に高かった。パサパサした食感のむね肉は敬遠される傾向にあったのだ。それを克服したのが、調理なしですぐ食べられるサラダチキンだった。

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