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【新・兜町INSIDE】日銀のREIT買い増加か 購入実績は目標の3分の2

 日銀は異次元金融緩和の一環として不動産投資信託(REIT)を年900億円ペースで購入することになっている。ところが、実際の購入額は目標を大幅に下回っており、年度末の3月にかけて購入枠消化のため駆け込み的な買いが増える可能性がある。

 日銀が昨年1月から今月8日までに購入したREITは合計578億円と目標の3分の2にとどまる。8月15日から10月4日まで買い入れゼロが続いたこともあり、購入枠は大幅に余っている。

 日銀のETF購入は金融政策決定会合で決められた「政策」。相場の押し上げではなく、デフレマインドの払拭を目的に開始した金融調節とされている。このため、日々の相場によって買いを入れたり入れなかったりすることはあっても、目標を極端に外れる購入ペースを続けるには別途説明が必要になる。

 ただ、日銀の立場ではマイナス金利政策を続ける一方で、REIT購入枠だけを減額するのは難しい。結局は相場が下がったときに買い続け、地道に購入枠を消化していくしかなさそうだ。

 【2019年1月11日発行紙面から】

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