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【こんな時代のヒット力】今までの豆腐にはできなかった「削る」「溶かす」 相模屋食料「BEYOND TOFU」 (2/2ページ)

 豆腐の歴史は古く、一説には紀元前2世紀に中国で考案されたとされる。日本には奈良時代に入り、室町時代には日本中に広まった。そんな伝統食品だから、「これ以上変わらない、やり尽くした」という感じがあった。ターゲット層もなく、老若男女一般に向けて発売するものだった。

 この成熟市場に対し、同社は「基本の豆腐作りにこだわりながら新しい価値観を付加した豆腐の開発に取り組んできた」(鳥越氏)。

 鳥越氏が着目したのは、トレンドに敏感でヘルシー感度の高い若い女性。豆腐はダイエットのために我慢して食べるもの、と考えている女性もいたからだ。そこで、14年発売の「ナチュラルとうふ」シリーズは豆腐を「おいしい食品」として提案した。そしてBEYOND TOFUは、「植物性100%ながらおいしいというシリーズの魅力に、発酵という機能性を加えた」。

 同社は15年から、日本最大の女性向けファッションイベント「東京ガールズコレクション」に出展。若い女性に豆腐を提案し続けている。BEYOND TOFUはその最新作として発表され、ファッション、美容、健康感度の高い女性たちが注目。来場者が次々と情報発信し、口コミから広まった。(村上信夫)

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