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【凄腕アナリスト ザ・覆面】昨年来の高値更新「NEC」 構造改革効果で第3四半期は大幅増益、業績復活に手応え 来期設立120周年で増配も (1/2ページ)

 1月30日の決算発表を受けて「NEC」(6701、日本電気)が12月に付けた昨年来高値3700円を更新した。

 IFRS(国際会計基準)採用の今3月期第3四半期(4-9月)営業利益は166億8800万円(前年同期比16・9%増)ながら、第3四半期(10-12月)は同29億円と、前年同期に比べ41億円もの大幅減益だった。ただし、構造改革費用を250億円計上しているため、実質的には市場予想を上回る大幅増益となっている。

 社会公共・社会基盤領域のパブリック部門、流通・サービス業、金融業向けシステム構築のエンタープライズ部門が好調に推移した。通期では海外のグローバル部門も収益に寄与する見通しだ。

 さらに、第4四半期(1-3月)も追加構造改革が計画されている模様で、こうした構造改革効果によって、来2020年3月期は大幅な増収増益が期待されている。

 業績回復が鮮明となってきた昨秋の第2四半期業績発表を契機に株価は、3000円近辺から3600円まで上昇し、最近は一服していたが、今回の高値更新を受けて上昇第2波動に入った形だ。国内大手証券では目標株価を3100円から3800円に引き上げることも伝えられている。

 NECの場合、日立製作所や富士通などと比べて、事業構造改革や収益構造の立て直しの遅れが指摘されてきたが、ここにきて事業再生の方向に確かな歩みが見えてきた。また、5G(第5世代移動通信システム)基地局や顔認証システムなど、個人投資家にわかりやすい有望材料を持っていることが魅力でもある。

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