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【こんな時代のヒット力】ターゲットを“酒を楽しむ人”に絞る 国分グループ本社「K&K 缶つま」 (2/2ページ)

 缶つまは「広島県産 かき燻製油漬け」「厚切りベーコンのハニーマスタード味」「鹿児島県産 赤鶏さつま炭火焼」など現在約80種類。従来の缶詰にない新しい食材や、国産のこだわりの食材を使っている。

 ヒットのきっかけは新たな販路を作り、酒売り場に置いたことだ。「おつまみ」としたことで扱いが変わった。「缶つまの価格は1缶500円前後、中には2000円という価格設定もある。100円の価格帯が多い缶詰売り場に並べても売れない。しかし、酒のつまみならお手頃感がある」

 ターゲットを“酒を楽しむ人”に絞ったことで、従来の缶詰とは違う商品、売り方、販売チャンネルをも作り出したのだ。これが単なる缶詰の高級品化との違いだった。

 18年8月、「肴で、酒はうまくなる」をブランドステートメントに、全面リニューアル。これまでもこだわってきた原料をさらに厳選、燻製時間を長くするなど製法や味付けを工夫した。パッケージには素材を表記し、どの酒に合うか5段階で表示した。

 「缶詰でできることはまだまだいっぱいある。缶詰ではなく、缶つまというブランドをさらに広げていきたい」と森氏は言う。(村上信夫)

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