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【新・兜町INSIDE】高値追い続くREIT 一転リスクも…試練は3月に到来

 不動産投資信託(REIT)市場が高値追いを続けている。東証REIT指数は先週末1日に昨年来高値を更新。さらに上値を追う勢いにあるが、3月に売り一色に転じるリスクもありそうだ。

 REIT市場には、マイナス金利下で運用難が長期化する地方金融機関の資金が継続的に流入している。分配金利回りが年2~5%と高い一方、元本の価格変動リスクが株式より小さいことが買いの理由のようだ。日銀による資産買い入れの対象になっていることもプラス材料だ。

 REIT市場の不安材料はオフィスビル完成ラッシュ。ところが東京都心部では、賃貸オフィスの新規供給が続いているのに、空室率はバブル期以来の水準に低下中。オフィス賃料は崩れるどころか右肩上がりが続いている。新築ビルの供給過剰懸念だけが強調されるためか、REIT市場は売買代金が特に増えないまま価格だけが静かに上昇している。

 試練は3月。買い手の地方金融機関が一斉に益出し売りに走る懸念がある。61銘柄と小さい市場だけに、売り物に耐えられるか。

 【2019年02月06日発行紙面から】

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