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【新・兜町INSIDE】3月末公的年金が株買いか GPIF「短期資産」出動で株高へ

 年度末の3月に公的年金が株買いに動く可能性がある。公的年金を取り扱う年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が「短期資産」として保有する資金が積み上がっており、株式や外国債券の買いに振り向けられそうだ。

 GPIFは昨年10~12月、14兆円を超える赤字を出し、四半期ベースで過去最悪の運用成績となった。ただ、これは株価の急落にスライドしたもので、市場関係者の間では想定内。今年1月以降は株価が急回復し、大幅黒字で推移しているとみられる。

 注目されるのはGPIFが保有する短期資産の行方。雇用者数が増えて年金加入者の増加が続いているため、GPIFの収入は計画を上回り、短期資産として待機している。その額は約10兆円と全運用資産の6%を超えるだけに、GPIFとしては何らかの形で運用してリターンを得る必要がある。

 日銀によるマイナス金利の影響で、国債を追加購入しても収益が上がらない。このため、資金の行き先は株式や米国を中心とする外国政府債に限られることになる。年度末は株高と円安・ドル高か。

 【2019年02月08日発行紙面から】

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