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【経済快説】テキシア詐欺からみる…「月3%」「年3%」2種類の“怪しい”金融商品 (2/2ページ)

 銅子容疑者は、悩みを持つ人を集めて相談に応じて、数十万円単位の現金を配るなど、「カリスマ」かつ「いい人」を効果的に演じた。シンガポール在住で1000億円の資産を持っていて、日本を豊かにする志を持っているのだというストーリーも巧みだった。

 「毎月3%」と聞いただけで「これは怪しい」と思える経済リテラシーのない人々には大いに受けそうな、悪人ながら巧みなマーケティングだ。人は感情の動物であり、信じたいと思うものを信じやすく、一度信じてしまうと信じたものを正当化したいと努力する。彼はこの心理に付け込んだ。

 一方、世間を見渡すと、「毎月3%」ではなく、「毎年3%」レベルの「マイルドな詐欺」とも言うべき金融商品に引っ掛かっている人が少なくない。

 お金のある高齢者向けに「資産寿命を伸ばす」「年金が支給されない奇数月に分配します」「自分で作る年金」などと言ってセールスされている商品が多い。

 あたかも安定的に運用できるかのように装っているが、手取りで年率3%のリターンは簡単ではない。税引き後で3%であるためには、3・75%のリターンが必要であり、運用報酬が1%あると運用には4・75%のリターンが必要だ。機関投資家の株式に対する想定利回りは年率5%程度であり、株式を95%持たなければ4・75%は達成できない。とても安定的とはいえない。

 この種の商品を信じている人は、テキシアの詐欺被害者を笑えない。(経済評論家・山崎元)

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