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【新・兜町INSIDE】日銀総資産がGDP超え! ETF24兆円など記録更新中

 日銀が月3回公表する営業毎旬報告によれば、10日現在の総資産は558兆円と、日本の国内総生産(GDP)をわずかに上回った。昨年2月10日は529兆円だったが、さらに膨張が続いており、日銀マネーに頼らない金融政策の「正常化」は遠くなる一方だ。

 558兆円の内訳は銀行などから買い入れた国債が473兆円と約85%を占める。日経平均などに連動するETF(上場投資信託)は24兆円を超える。年1兆円以上のハイペースで売却しても、元通りの残高ゼロは今から24年後だが、今のところ売却期限についての議論さえタブーの状態にある。

 ちなみにREIT(不動産投信)の残高は5000億円。市場全体の時価総額の3%を超え、こちらも過去最高を更新中だ。

 10月の消費増税後に景気悪化が警戒されるほか、最近は米国で小売り売上高のマイナスなど景気減速を示すデータがちらほら出てきている。このため日銀は、金融引き締めに相当する総資産の圧縮を切り出せる状況にない。日銀総資産がGDPの次に超えるのは、1000兆円規模の政府債務か。

【2019年2月18日発行紙面から】

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