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【オーバーロクマル世代応援企業】「経験を重ねたからこその謙虚さ」が成功のカギ (2/2ページ)

 職場はほぼ年下だが、まったく気にならないという。「普段は仕事の段取りや気がついた点の改善の相談などが主ですが、私事では健康のことや家族のことなどを話したりしていますよ」。同社に就職して2年、「新しい分野ですが、この年齢で働けることがうれしいですね」と話す穏やかな表情には、温かみのある人柄がにじみ出ていた。

 もう1人、勤続40年になる朝日氏。「勤務は1日8時間で週4日ほどです。仕事の内容は、店舗や本社を飾るための植木の剪定(せんてい)です。平均して1店舗あたり10本から20本の植木を届けています」と語る。

 こちらも職場は全員が年下だが、「若い人たちと比べて体力が落ちてきたかなと感じることはありますが、それ以外に年齢的な面で気になることはないですね。仕事の話や、いわゆる雑談的な会話もしますし、とくに違和感はないです」。

 2人に共通するのは、経験を重ねたからこその謙虚な意識や姿勢だ。「仕事の内容にもよるけれど、“我やプライド”はよほどのことがないかぎり心のうちにしまっておく」(河合氏)、「前の仕事を考えず、新しい仕事に取り組んでみる」(朝日氏)という言葉に、シニア就業成功のカギがありそうだ。(取材・土金哲夫)

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