記事詳細

【こんな時代のヒット力】「少量」「小分け」で使用シーン多彩に! ヤマキ「使い切りかつおパック」 (1/2ページ)

 近年、ヒットのキーワードの一つに「少量」「小分け」があげられる。

 ヤマキ(愛媛県伊予市)は、2017年2月、1袋1グラムの小容量に小分けしたかつお削り節「使い切りかつおパック」を発売。同年には前年比1・4倍、18年はさらに前年比1・6倍とヒットを重ねている。

 「量を減らす」だけのことではあるが、1917(大正6)年創業の、かつお削り節の老舗にとっては容易なことではなかった。

 1グラムの使い切りタイプは、2007年頃から構想されていた。花かつお・削り節市場は年間420億円規模だが、その需要は50代以上のヘビーユーザーに頼り、若い世代の消費離れは進んでいた。縮小トレンドにあったのだ。“使い切り”企画は、危機感から生まれたものだった。

 当時、小分けの主流は3グラムと5グラムだった。だが、16年にユーザーを対象にしたニーズ調査で「使い切りサイズがあればいい」という回答がトップになった。商品の中心は2・5グラムの小分けパックに移っていたが、それでも余る。大皿の料理にたっぷりのかつお節といった使い方から、個人が各自の一皿に少量かけて使うようになっていたからである。そのために2・5グラムでも使い残しが出てしまうのだ。

 余ったかつお節は酸化し、香りがなくなる。それがかつお節の評価を下げていた。

関連ニュース