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【AI時代の発想術】アメリカの学校を視察して痛感…日米「AI教育」の差 米では「アイデアをデザインする」ことから (1/2ページ)

 日本における「AI(人工知能)教育」を考えるため、AI先進国であるアメリカの3つの学校(メイク・スクール、オーリン工科大、マサチューセッツ工科大=MIT)の教育現場を視察してきた。

 3校で印象的だったのは、授業数の4分の1を「アイデアをデザインする」ことに充てていることだった。

 「だって、まず独自のアイデアがなければ始まらないじゃないか」と学校を案内した人は言うのだ。

 デザインといっても、きれいな絵や形を描くのではなく、考えて、スケッチにしてみて、試しに作ってみて、誰かに使ってみてもらって、みんなと討論して、また考え直して、発表するといった一連の作業のことを指す。人々が本当に欲しいものかを、サンプルを制作して、実際に使ってもらって、観察する。そしてまた考えることを反復することで、自分の身に刷り込んでいくのだ。

 また、AIを使ってビッグデータやSNSを解析してデータを集め、これからどういう時代になっていくのか、社会は何を望むのかなどを想定するデータサイエンスの演習も実践的に行われていた。

 学生たちは分析結果を発表し、教授や同級生たちから意見を集め、さらに結果を絞り込んだり再考する。最終的には何を作り、誰にどのように使ってもらい、それがどう役立つのかをまとめる。つまり、デザインというよりプランニングを学ばせるのだ。

 日本では技術を一方的にたたき込むが、アメリカではまずプランニングからやらせるという点が目新しかった。

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