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【こんな時代のヒット力】商品自体がPOPになるパッケージデザイン 六甲バター「大きいスライスチーズ」 (1/2ページ)

 チーズ市場が好調だ。2017年のチーズ消費量33万8000トンは過去最高(農水省チーズ需給表)。過去10年で1・5倍に拡大している。家飲みブームによるおつまみニーズに加え、チーズの健康効果がメディアで紹介されたことも追い風となっている。

 チーズダッカルビ、ラクレット、ハットックなど、チーズを使ったメニューも人気でチーズ料理専門店も増えている。

 市場を牽引する1社が、Q・B・Bブランドで知られる「六甲バター」(神戸市)だ。同社は1948(昭和23)年設立で創業70年の老舗。大手乳業メーカーを抑えて家庭用プロセスチーズ市場においてトップシェアを誇る。

 食パンにぴったりのサイズで、通常より一回り大きい「大きいスライスチーズ」などが好調で、「10期連続右肩上がり」(開発本部マーケティング部、黒田浄治氏)という。

 大きいスライスチーズ開発のきっかけは、ホームページのアンケートと主婦モニターへの聞き取り。スライスチーズへの不満として「食パンにはちょっと小さい」、「開封後、残った分が冷蔵庫の中でバラバラになる」が、トップ2に挙がった。

 しかし、これまでにない大きさのスライスチーズを作るためには製造ラインの改造、新設という巨額な設備投資が必要だった。その決断にあたって、同社は試作品を作り、消費者調査を行う。結果、スライスチーズは食パンと一緒に焼いて溶かして食べる用途が圧倒的。また価格がアップしても買うという手応えを得て、製造ラインの設備投資を決めた。この大きさのスライスチーズは同社オリジナルである。

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